満月はのっぺり、薄暗い境界は立体的 月の明暗境界線で地形が際立つ理由
月を望遠鏡でのぞくと、不思議なことに気づく。いちばん明るい満月は、のっぺりして見える。ところが、昼と夜の境目あたりの薄暗い部分では、山も谷も立体的に浮かび上がる。光が少ないほうが、地形がよく見える。この逆転は、月を観察する人を昔から驚かせてきた。月の昼と夜を分ける線を、ターミネーター(明暗境界線)という。理屈のうえでは単純なはずだ。球に日光が当たれば、きれいな境目ができるだけだからだ。では、なぜ実際の見え方はこんなに複雑なのか。ここには3つの理由が重なっている。